メモノート on Hatena Blog

まとまった考えが浮かんだら書いています

読者がいてくださるとしたら読者の方へ

日記ということで始めたこのブログですが、方針としては日々私が自分で気付き、納得したことを書き留めることにしています。これは本来私だけにとって有益なものですが、私に有益なら他の人が読んでも面白がる人はいるかも知れないと思うことにして、書いています。あとは私の文章の練習です。それだけです。大森荘蔵によれば、哲学というのは「端的に私にそう見えるということで、それを私が申し述べて、聴いた方が同意してくださることを希望するだけ」(『音を視る、時を聴く』)であり、これは哲学者の心からのメッセージだと私は受け止めています。

 

私の書いていること(つまり自分の気付いたこと)に新規性があるかどうかは分かりません。たぶんないでしょう。新しいことを言うのは非常に難しいです。ただしゲーテの言うように「どんな賢明なことでも既に考えられている。それをもう一度考えてみる必要があるだけだ。」過去の偉大な人物の思想を自分の体験で道筋をつけて受肉化させること。自分のちょっとした疑問を深めていくにつれ、それが実は過去の天才が考えた思想に突き当たっているのだと知ること。そういうことができたなら、それは喜びにほかならないでしょう。(サンデル氏の講義というのは、対話形式によりそういう境地に至るというものであろうと思っています。)