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まとまった考えが浮かんだら書いています

音楽 ピアノ

何語のMozart?

Mozartのオペラばかり聴いている。Mozartのこのピアノ曲は、イタリア語なのだろうか、ドイツ語なのだろうか、などと考えてみるのも面白い。

電子ピアノでフォルテピアノ

電子ピアノで、A=430Hzに、ブリリアンスをMaxにすると、フォルテピアノのような音になる。Mozartをいくら弾いても飽きない。 本物のピアノと比べれば電子ピアノは…という固定観念から抜け出し、電子ピアノは「電子ピアノ」という楽器だという視点に立ち、何…

音楽は言葉で語れるか? ~分析と直観について~

音楽を言葉で語ることについて考えてみたい。 初めに言っておくが、音楽を完全に言葉で語ることはできないはずである。もしそれが可能ならば、音楽は必要ないからだ。しかし、だからといって、音楽は言葉で語れない、ただ感性の趣くままに捉えるだけだ、と考…

ヴァレリー・アファナシエフ ピアノリサイタル 2013年6月23日 びわ湖ホール

これが真のロシアピアニズムなのか。アファナシエフの本領はここにあったのか。圧倒的な演奏だった。 〈プログラム〉 ドビュッシー 前奏曲集第1巻 雪の上の足跡、沈める寺 プロコフィエフ 風刺Op.17 第2番 間のびしたアレグロ ショスタコーヴィチ 24の前奏曲…

古管尺八のCD 能 武満徹

私の持っている尺八のCDがとにかくよい。 浜松市楽器博物館 コレクションシリーズ6 古管尺八1 ~音の表情~(CD) http://www.amazon.co.jp/%E5%8F%A4%E7%AE%A1%E5%B0%BA%E5%85%AB1~%E9%9F%B3%E3%81%AE%E8%A1%A8%E6%83%85-%E6%B5%9C%E6%9D%BE%E5%B8%82%E…

クラヴィコードの不思議な演奏会

京都の「カフェ・モンタージュ」の演奏会で、クラヴィコードという楽器の演奏を聴いた。クラヴィコードは、ざっくりと「昔のピアノ」のひとつだといっていいと思うが、とにかく出る音が小さい。その音は、照明を落とした半地下の会場で、演奏者をじっと見つ…

音楽で感情を表現するには?

私は、私の大好きな曲を愛情を持って演奏するが、その演奏に対し、テンポが揺れすぎだから直しなさい、などと言われると、泣きたくなったものだ。「ディレッタントの誤り。それは、空想と技術を直接に結びつけようとするところにある。」とゲーテは言った。…

シュトゥックハウゼンのピアノ曲の楽譜

シュトゥックハウゼンのピアノ曲の楽譜を見ていると、形式から自由になることを徹底的に形式化しているかのように思える。異様な複雑さは頭でっかちなものではない。頭に浮かんだ自由な音楽を楽譜という形式に直接表現したらこうなったという感じ。ショパン…

コンサートでの暗譜は必要ない

「コンサートでピアノを弾くときには暗譜で弾かなければならない」というのが、どうやら多くの人の意見のようである。アマチュアのピアノコンサートでも、多くの人が暗譜で演奏をしている。私もアマチュアでピアノを弾く人間である。人前でもしばしば演奏す…

音楽家はマジシャン

音楽家はマジシャンだ。種も仕掛けもございます!音楽について語る者は、マジックショーを見て超現実的な現象の存在を信じ語るようなものだ。それは驚きに満ちてはいるのだが。

アルド=チッコリーニの2012年京都公演

我々の経験の価値というものは、そのときすぐには決められない。そういう類の極めて貴い経験というものが存在する。未来が過去を解釈する。そんなことを最近思っている。もちろんあることを経験したときに、何らかの感想を持ったり、良かった・悪かったとい…

Debussy Preludes

我々は美術館で絵を前にしたとき、反射的にその絵の作者や題名を見てしまう。ある美しい絵を見て、それだけで納得することは稀だ。そして、例えばその絵がルーベンスの絵であったら、やっぱり、と思うし、無名の画家の絵であれば、そうなんだ、でも美しいこ…

伴奏のコツ

木村敏さんが伴奏のコツについて、「歌い手の音とピアノの音とを合わせようとせずに、おたがいの音と音とのあいだで、いってみれば音のない空間で気持ちを合わせる、ということである」と書かれていた。アンサンブルで合わせをするときは、相手の「音」に合…

初めてのジャズピアノ・ソロコンサート

フィリップ・ストレンジさんのジャズピアノ・ソロコンサートを聴いた。京都のとある一角、隠れ家のような地下空間(そういえばDresdenでもこういう場所でカフカの「変身」の舞台を見に行ったな。禿げた男(グレーゴル・ザムザ)と箪笥だけ。地元民とドイツ語…

意味が分かって楽譜の音を鳴らせているのか

数学者の岡潔が「いま、たくましさはわかっても、人の心のかなしみがわかる青年がどれだけあるだろうか」と書いていたが(『春宵十話』)、もし悲しみを分かち合える友がいたら、それは深いと思う。最近ブラームスの3つの間奏曲作品117を弾いている。これを…