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メモノート on Hatena Blog

まとまった考えが浮かんだら書いています

理系の学問だからといって役に立つわけではない

詳しく知っているわけではないが、ざっくり言うと、大学の文系学部が縮小される方向にあるらしい。

 

たぶんこういう動きの背景に、理系の学問は役に立つが、文系の学問は役に立たない、という見方があるのだろう。しかし、それは本当か。私は、そういう考え方から変えていかないといけないと思う。こういったことを考えてしまう思考回路そのものを疑ってかからないといけないと思う。

 

大学に行ったことがある人なら分かると思うが、理系の研究にも、一体これは何の役に立つんだろうというようなものはたくさんある。もちろん文系の研究にもそういうものはあるのだろうが、言いたいことは要するに、理系の研究だからといってその特権性の上にあぐらをかいてはいけないということだ。どんな分野であっても、研究者が明確な問題意識をもって研究に取り組んでいるかどうかだけだという気がする。

 

それでも理系の学問が役に立つと思われている理由は、社会においてそれがハードなりソフトなりの製品をつくる科学技術につながるからだろう。そしてそれがお金になりやすいからだろう。しかし、これも我々が経験によって知っているはずであるが、人間が生きていく上で、こういった科学技術がすべてではないことは明らかではないか。それならば、文系の学問だからといって軽視されるのはおかしいではないか。

 

私は文系、理系というのは、人文科学か、自然科学か、つまり対象が人間なのか、自然なのかという違いがあるだけだと思っている。人間は自然を研究することによって、自らの生活を便利にしていくことを覚えた。それを否定するつもりはないが、人間が生きる上ではそれだけでは不十分で、人間が人間らしく考える、人間らしく生きるということについての学問がなければならないだろう。

 

最近はディープラーニングや人工知能の研究が益々盛んになり、機械を人間のようにしようとする傾向があるが、逆に人間の中身が機械のようになっていっている気がする。