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メモノート on Hatena Blog

まとまった考えが浮かんだら書いています

ヴァレリー・アファナシエフ ピアノリサイタル 2013年6月23日 びわ湖ホール

 

これが真のロシアピアニズムなのか。アファナシエフの本領はここにあったのか。圧倒的な演奏だった。

 

 

 

〈プログラム〉

 

ドビュッシー 前奏曲集第1巻 雪の上の足跡、沈める寺

 

プロコフィエフ 風刺Op.17 第2番 間のびしたアレグロ

 

ショスタコーヴィチ 24の前奏曲より、 第14番 変ホ短調

 

プロコフィエフ 風刺Op.17 第1番 嵐のように

 

ドビュッシー 前奏曲集第1巻 沈める寺

 

 

 

後半

 

音楽劇≪展覧会の絵≫ (作曲:ムソルグスキーアファナシエフ自作自演)

 

 

 

アファナシエフというと、「極端に遅いテンポによる演奏で曲の深淵に潜むドラマをあぶり出す」(チラシ)といったイメージ。CDを聴いても実際そういう演奏をしていた。しかし、今回はそういう彼のイメージが変わる演奏会だった。彼はやはりロシア人なのだということを思った。

 

 

 

前半。ぎすぎすしたリズム、シニカルな諧謔。こういったプロコフィエフショスタコービッチの醍醐味を、彼の大きな手と華麗な技巧が奏でる演奏で堪能した。これは本当にすごい演奏だった。それと、不思議なことに、こういった曲を演奏する彼に親しみさえ感じた。

 

 

 

ギレリス(彼の先生だ)、リヒテルといったソ連の大ピアニストにありがちな、ちょっと傍若無人というか、ぶっきらぼうでスマートではない感じ(あくまで音楽についてだ)の遺伝子を、アファナシエフは受け継いでいる。まさに目の前に「ロシアピアニズム」がいた。

 

 

 

後半の「展覧会の絵」の自作劇については、プロムナードでつながれたこの組曲を、何曲か演奏しては言葉と演技の世界に戻るという繰り返しで聴くのは、この組曲の本来の聴き方に近いのかもしれないということを思った。はじめのプロムナードをけっこう細かく変化をつけて弾いているのは面白かった。フォルテが本当に力強く鳴ることに驚いた。やはり彼の大きな手と華麗な技巧だ。こんなすばらしい「展覧会の絵」を他で聴けるだろうか?

 

 

 

アファナシエフのドキュメンタリー(NHK

 

「漂泊のピアニスト アファナシエフ もののあはれを弾く」

https://www.youtube.com/watch?v=vKPjvGJELB4 (part1。以降part4まである)