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まとまった考えが浮かんだら書いています

量子力学の学び方

量子力学は古典力学のある種の改良であり、量子力学を勉強するときには、20世紀前半に生じた物理学上の問題は何だったのか、なぜその改良が必要だったのか、その結果どういう思考の枠組みができたのか、という歴史を学ぶ必要があると思う。古典力学を勉強したときとは方法を変えなければならない。「個体発生は種の系統発生を短い時間で反復する」というヘッケルの反復説(生物発生の原則)を自分の中で実行して、歴史上の問題意識をたどっていくのだ。

(なお古典力学で歴史を学ぶとすれば、ざっぱくに言えば、神が創造し給うたこの世界をどう数式で表現するのか、また単純な数式で表現できるが故に神が創造したこの世界は美しい、というニュートンの思考過程を追うことになるだろう。この考えは決して古いものだとして見逃すことはできないように思える。ただし私には『プリンキピア』は読めない。)